アスベスト(石綿)って何がそんなに危ないの?

法改正と実例から知るリスクと対策

こんにちは、S-TECです。

今回は、建築やリフォームに関わる現場で避けて通れない「アスベスト(石綿)」の話をします。
最近では法律の改正もあり、調査や除去が義務づけられるケースも増えています。

「そもそも何が危ないの?」「うちの建物は大丈夫?」という方に向けて、

わかりやすく解説します。

■ アスベストとは?どこに使われているの?

アスベスト(石綿)は、細かい繊維状の鉱物で
耐火性・断熱性・絶縁性に優れているため
かつてはビル・工場・住宅など多くの建築材料に使われていました。

具体的には、以下のような場所です:

• 吹付け材(天井や壁)
• スレート屋根
• 塩ビ床タイルの裏打ち材
• 配管の保温材 など
一見どこにあるかわからないのが特徴で
築30年以上の建物では特に注意が必要です。

■ 何がそんなに危ないの?

アスベストは飛散した繊維を吸い込むことで健康被害をもたらします。
特に問題となるのは、肺の奥まで入り込む超微細な繊維。
以下のような重い病気を引き起こすことが知られています:

• 中皮腫(がんの一種)
• 肺がん
• じん肺(肺の線維化)

しかもこれらの病気は、曝露から20~40年経って発症することもあるため、
「今は大丈夫」でも将来的にリスクが残るのです。

■ 2022年の法改正でどう変わった?

国はアスベストのリスクに本格的に対応するため、
2022年に**「大気汚染防止法」**を改正。
以下のようなルールが新たに定められました:

【主なポイント】

• 築年数にかかわらず、一定規模以上の解体・改修工事ではアスベストの事前調査が義務化
• 調査結果は都道府県等に電子報告が必要
• 無届けや不適切な除去は罰則の対象に

つまり、「知らなかった」では済まされない時代になったのです。

■ 実際にあった除去の事例(エステック施工)

エステックでは、ある築40年超の工場を解体する案件で、
事前調査の結果、屋根材と内壁にアスベストが含まれていることが判明。

以下のような流れで対応しました:

1.資格を持つ調査員によるサンプリング・分析
2.専門業者と連携して封じ込め処理と飛散防止措置
3.作業中は負圧除じん機や防護服を使用
4.法に基づいた廃棄物の分別・適正処理

工期やコストは多少増えましたが
安全・安心のためには必要不可欠なプロセスです。

■ まとめ:アスベストは「知らないリスク」が一番怖い

アスベストは、かつては当たり前に使われていた素材。
だからこそ、今「その建物にあるかもしれない」と知っておくことが大切です。
S-TECは、法令を守りながら、安全で確実な対策をお手伝いします。

Follow me!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
PAGE TOP